Apple Macintosh IIci の時代

会社に残っているApple Macintosh IIciです。このうちの会社の初代PCには特別な思い出でがあります。

1990年でした。すでにグラフィックデザインの会社ではIIやIIcxが使われていて、うちの様な三次曲面を使うプロダクトデザインの会社では二次元のCAD用のIIfxでは使い勝手がいまいちで迷っていたらやたらと商品企画の仕事が増えてDTPワークの効率化を考えて導入しました。

でも値段が高かったです。本体とこのIIciと20㌅のモニターとレーザーライターとPhotoshopやIllustratorとPagemakerなどの基本ソフトで500万円でした。

でも結局は歴代のPCの中で一番稼いでくれたのはこのIIciでした。最初の3か月はスタッフが入れ替わりで当時流行ったシムシティをやっているのを見て不安な気持ちになったのを覚えています。でも3年間はこれで死ぬほど企画書を書きまくりました。紙面レイアウトもフォントも美しくクライアントから喜ばれました。

このPCは歴代Appleの中でも特別な存在のようでアルミダイキャストの下躯体にはスティブジョブスの下で開発を担当した8名のサインがあります。この写真の左下を下にして右側です。

右側に金型に掘られたサインが並んでいます。写真はネットから取ってきました決して会社のIIciを開けたものではありません。

これがIIci伝説の金型の彫られたプロジェクトチーム8名の名前。

凸文字ですから金型に掘られた文字です。

Gavin Ivester(ギャビン・アイブスター)・Pat Jackson(パット・ジャクソン)

Jimmy Melton(ジミー・メルトン)・Grant Ross(グラント・ロス)
Terry Smith(テリー・スミス)・Tom Toedtman(トム・トードマン)
Laszlo Zsidek(ラズロ・ジデク)・Lada Zajicek(ラーダ・ザジチェク)

背面のコネクタジャック表示にはスーザンケアのアイコンが並んでいます。

IIciは縦でも横でも使えるので縦横使い用のシリコンゴム足があります。この辺がデザイン担当のハルトムット・エスリンガーらしいところです。

この後にジョブスはAppleを追われ、NeXT Computerを立ち上げます。エスリンガーもNeXT Computerのデザインを担当して、Appleはジョブスが戻ってiMacをつくるまで暗黒の時代に入って行きます。

 

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