次世代旅客機「フライングV」の開発途中報告

KLMオランダ航空とオランダ国立デルフト工科大学とエアバス社は2040年の実用化を目指して次世代旅客機「フライングV」の開発を進めています。今回はその途中報告。

「フライングV」は、エネルギー効率の高い長距離旅客機で、独特の機体デザインは、乗客室、貨物室、燃料タンクを翼の中に統合したV字型のデザイン。

空力形状と機体の軽量化により、現在の最先端航空機エアバスA350と比較しても燃料消費量を20%削減できます。

定員は314名でA350と同数の乗客・貨物を輸送可能。「フライングV」は特別な形状をしてはいるが、全長は55メートルでA350よりも短く、全幅は65メートルとA350と同じ。このため空港の現行の滑走路やゲート、格納庫をそのまま利用でます。

大まかなレイアウト図です。本当にこれで現在の航空機並みのスピードで飛ぶのかと思いますがその辺の実証は終えているようです。

客室の断面図です。ファーストクラスからエコノミーまでいろんなタイプのシートがあります。この辺は実証実験中。

 

カーボン複合材と飛行制御技術の進化でこの機体構造が出来上がったそうです。

現在はプロトタイプのスケールモデルによるデモ飛行が終った段階。

キャビンとコックピットはこんな感じ。

巡航速度はエアバスA350のマッハ0.85(約918km/h)と同等でこの辺が現行のターボファンエンジンの限界なのだそうです。何にしてもロールス・ロイス コンウェイが1950年代に開発したターボファンエンジンに変わる新しいエンジンの登場まではこの「フライングV」のような燃費効率型の機体進化が必要なのでしょうね。でもデザインがガラッと変わっていい感じです。

コメント