今年のbud brandミラノサローネ招待展示者は滋賀県立大4年の戸田理菜さん

緑の文字が私の文書です、

次世代の日本のものづくりを支えるクリエイター達が世界でひと花咲かせるためのプロジェクト『bud brand(バッドブランド)』ミラノサローネに招待展示というコンペを2016年から開催しています。参加条件はとても間口が広くて、デザインが好きな人でデザインを職としている人とデザインを専攻して学んでいる学生とあります。
bud はつぼみです。bad 悪いではありません。



毎年テーマが発表されます。
2022年のテーマは – 間・余白 –

過去のテーマとグランプリ(201620172018201920202021
 


これが2022年のグランプリ作品です。日本語のkagikakko「」は文中でセリフを表わしたり、単語を引用する時に使います。英語で言えばquotation mark “ ” です。



kagikakko という概念を立体造形にして”囲む”ことで領域を明らかにする提案です。無造作に置かれるより”モノ”の存在が明確になり何よりその囲われた”様”が美しいです。



さあ、日本的な「間と余白」の概念にミラノサローネの評価はどうでしょうか。

この作者の戸田理菜さん前々回のデザウマにうどんのレポートで登場頂いた香川大学の創造工学部の南 准教授が今年春までおられた滋賀県立大の生活デザイン学科の教え子だった学生です。

この記事をデザウマにアップすると南先生に報告したら、戸田理菜さん本人からミラノ会場の報告が入ってます。」と連絡があって以下は送られてきた彼女のコメントです。

「ミラノでのkagikakkoの評価は どうして今まで無かったんだろう、よく思いついたね!ナイスなアイデアだね!というコメントを貰いました。作品の内容を理解した人が連れを呼んできてコンセプトや使い方を説明して一緒に笑っている場面が何度もありました。一緒に展示されている過去の日本作品の中で一番食いつきが良いとイタリア語通訳の方が言ってます。」

私は自分が表現したい世界を冷静に見つめて何が優れているのかを評価できる力を持つ若い人は楽しみでなりません。

 

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