紙に書いたものがデジタル化される「LAMY」のスマートペン

私の好きな筆記具の話です。以前私が20年以上愛用しているロットリング・コアのシャープペンシルの事を書きましたがこの写真はそれ以上使い続けたLAMYのボールペンです。

ドイツ製 LAMYボールペンには同じグリップの万年筆があって元々は子供達が最初に使う様につくられた筆記具。指当たりが良くて正確な文字が書けるようにデザインされて1980年にsafariシリーズが発売されました。デザイナーはウルフギャング・ファビアン氏。

万年筆タイプは日本のグッドデザインロングライフデザイン賞を受賞しています。

昨年10月 LAMY safariシリーズに新しいモデルが加わりました。all black ncodeです。

専用ノートに書いたものをペンが読み取り、AndroidやiOS、Windows PCに転送してデジタル化できます。タブレット式に比べて直に紙に書いたものをペンが繊細な軌跡データにしてPCなどに送るので私のような手書きスケッチから姿をまとめて行くデザイナーにはとても便利です。

専用ノートには、微細な線と記号からなるコードが印刷されていてスマートペンはこの微細なコードを認識して筆記の軌跡データをPCなどに送って描画します。ペンの録音機能で再生はスマホ、PC側でできるので講義や会議にとても便利。価格はペン単品が1万8,900円、専用ノート単品が3,540円、セットが2万2,900円。

これが専用ノート。細かいドット印刷が見えます。

ペンはA4用紙を約30ページ分保存しておけるオフライン筆記機能を搭載(容量16MB)して後からアプリ転送できるほか、筆圧により電源が自動でオンになる機能によりデジタル記録忘れを防げます。

デモ動画があります。

タブレットとタッチペンでもスケッチではどうしても表現できなかった手書きスケッチの感覚がこれならできそうです。すでに国産メーカーのコクヨやペンテルからPCリンク型電子ペンは出ていますがフリーハンドの滑らかなスケッチ描画の性能はもう一つのようです。書き出すと一気に3~40枚使う私にはLAMYの専用ノートが一冊30枚で3,540円はちょっとお高いです。国産の筆記具メーカーさんもう一段と頑張って下さい。

商品情報  LAMY safari all black ncode

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