デザウマNYCつゆこ特派員が語るアメリカの卵かけご飯事情

デザウマNYCつゆこ特派員はコロナ禍の中の緊急帰国の用事を全て無事終えて帰国時と同じガラガラの関空からKLMアムステルダム経由でNYCへ帰っていきました。

ガラガラの関空。出発の前日に関空のホテルに入りました。空港内の店は殆ど開いてません。

翌朝のKLM Boeing 787-10もガラガラで乗客の殆どが三列席に寝て帰ったそうです。

このつゆこ特派員が撮った写真だけでBoeing 787-10と特定するのは難しいかったですが意地になって調べました。決め手は操縦席の四つ窓の形状でした。

で、今日の本題です。今回帰国して14日間の待機期間中に神戸の実家で最初に食べたのが前回2019年の帰国の時以来のTKG(卵かけご飯)。

アメリカではと言うより世界中で生食できる卵が手に入るのは日本とフランスです。

アメリカの家庭ではサルモネラ感染の恐れがあるので卵の生食はしません。生まれてからずっとそういう家庭環境なので卵の生食=やってはいけない事という認識です。私もアメリカで半年近く過ごしたことがありますが、せいぜいできたのは熱々のご飯にフライパンで半熟の目玉焼きをのせて醤油をかけるくらいでした。だからつゆこ特派員のTKG(卵かけご飯)のメニューを欲する気持ちは良く分かります。

生では食べない、危ないという意識からシルベスター・スタローンの映画ロッキーIでフィラデルフィアのジムで生卵数個をグッと飲むシーンには殆どのアメリカ人がオェっとなる訳です。

日本の鶏の飼料は「飼料安全法」に基づいて作られ、育てられたヒナから産まれた卵は鶏卵の格付選別包装施設のGPセンターに集められて 洗卵、検卵、選別などの厳しい品質管理が行われて人の手に触れることなくパック包装されて流通しています。

アメリカでも生食用卵はあります。お菓子作りなどに生卵が必要なものがあるからで、低温殺菌されたPasteurizeという殻に赤いPマークのついた卵が売られています。でも殆ど流通していませんし、6コ入りで500円(一個80円以上)と高いです。

ここでつゆこ特派員のニューヨークでのTKGご飯を紹介します。マグカップに沸騰したお湯を入れて卵を割り入れます。

電子レンジの500wで45秒加熱します。白身は若干白くなります。

お湯を捨てて醤油をかけて混ぜたら結構いける卵ごはんが食べられます。そのままトーストにのせてもOKです。

次に海外に暮らす日本人の長年の努力によってかなり生卵に近いものが食べられるようになったという報告があります。

使用機器や調理方法は詳細は南加のオヤジ☆さん参照

米国農務省(USDA)の殺菌についての規定が摂氏60度、3.5分間というのが最低条件ですがこの低温調理器を57.5℃に設定して、20分間加熱だと生感のある殺菌卵になるようです。写真は低温調理器ANOVA

これまで海外から日本を訪れた人々が朝ごはんやすき焼きで知った生卵の美味しさからの需要もあって、日本の卵は現在香港とタイ、シンガポールに輸出されています。日本養鶏協会では今後、さらに広く海外展開していくそうです。すでにイーオンが生食できる卵の現地生産を始めたようです。

日本食の世界的ブームが続く中、生食できる卵生産も世界に広がって行けばいいいなと思います。

 

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